毎日、風呂に入る前に体重を測るようにしている。

それは特にダイエットをしているわけでも、健康を意識しているわけでもないけど、増えれば増えたと思うし、減れば減ったと思う。でもやっぱり減ったほうが嬉しい。

今朝は増えても減ってもいない、ここのところの平均的な数字だった。

学生生活を終えるまでまったく変わらなかった体重は、ある一年で8キロほど増え、そこから2、3キロ減った状態を維持している。痩せることを考えるとき、脂肪を燃やすという表現をするけど、他に燃やせるものって何だろうと考えると、それは情熱かもしれない。

例えばそれは、憧れる何かを達成するために必要な姿かもしれない。

例えばそれは、その姿になること自体に憧れがあるのかもしれない。

きっと情熱があれば、努力を努力と思わずに、目標に向かって走り続けられる気がする。言葉にするのは簡単なことだけど、じゃあ情熱ってどうやったら手に入れられるのだ。情熱を燃やすには情熱が必要だ。情熱が足りないから、やってみたいなって思うことも、明日でもいいやって考えるし、やらなくてもいいやって考える。ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう、と失敗でもない失敗のことばかり考えたりする。

考えたって仕方がないってわかってはいるけど、そんなことばかり考えてしまうから、そんなことばかりが脂肪となって心はぶくぶく太っていく。

憧れる何かを達成するために痩せた姿が必要なのか、痩せた姿自体に憧れるのか。前者は痩せることが通過点であり、後者は目的地になっている。どっちが正しいとか間違っているとかじゃなくて、そういう憧れとの位置関係を知ることは大事だと思う。

だってなんとなく、情熱はどっちにより生まれそうか、わかる気がする。情熱ってどうやったら手に入れられるのかなんて、考えたって仕方がない。