部屋に引きこもっているのと、飲み物を箱で買うことが増えたので、自販機で買うことが少し減った。

久しぶりに買うと、やっぱりうめえってなる。夜に飲む缶の冷えたサイダーがたまらん。夏はなおたまらん。

近所の自販機にはないが、あたり付きの自販機がある。学生の時は、あれで当たることなんかあるのかと思っていたけど、数回当たったことがあるので、ピピピと鳴るのが、今ではちょっと楽しみになっている。

仕事の休憩に、外に出てビル街を散歩しながら自販機を見つけては何が置いてあるかを確認する。自販機を見つけたら品揃えを確認するのが半ば癖になっている。だいたいコーヒーになる。

初めて当たりが出た時、まさか当たるなんて思っていないので焦った。当たりの音が出ると同時に、もう一本選んでいいという状況になるんだけど、その時間があまりにも短かったので、適当に押して要らない飲み物が一本増えることになってしまった。ラッキーってこんなもんだよなと思う。

ある年の冬、深夜の自販機でコーンポタージュを買った。ボタンを押すと同時にガガガンと音が鳴り、コーンポタージュが3本出てきた。ありがたく貰いつつも、缶は冷えるのでちょっと邪魔だなと思った。次の日、同じ自販機でコーンポタージュを買った。ボタンを押すと当時にガガガガンと音が鳴り、コーンポタージュが5本出てきた。ありがたく貰いつつも、5本は要らないし、缶は冷えるのでかなり邪魔だなと思った。ラッキーってこんなもんだよな。次の日、同じ自販機でコーンポタージュは売り切れになっていた。

抽選に当たることがけっこうある。当たる時には共通点がある。それは自分の欲を前に出さないこと、当たったら誰に何をしようという考えが自然と出てくることだ。他人が自然と浮かぶ時の勝率は高い。