もう何年もずっと、浅くのっぺりとした体調不良がこびりついている。
左側の腹が時々ずきんと痛んだり、ふわっとして瞬きした次の瞬間には倒れていたり、食事の数十分後にどぼどぼと吐いてしまったり、昔はそういったことに縁がなかったので、急な変化に慣れずにいる。
こういうものだし、うまく付き合っていこうと頭では考えられても、心がついていかなくて、不安になる時もある。
歯磨きにちょっと力を入れ過ぎて、歯茎にぶつぶつと痛い傷が出来てしまって、数日治らないからそんな程度のことですらもちょっと不安で、一週間ほど消えないニキビと呼吸の苦しさも相まって、自分はとんでもなく大きな病に侵されてしまっているのではないかと考えてしまったりする。そんで、久しぶりの長時間睡眠ですべて回復して、なーんだ、ただの睡眠不足か、と安心する。
悩んでいた時間がもったいなと思っていた矢先、耳たぶの裏にニキビのようなものが出来た。無意識に触ったら痛くて、なんだろうこれって気づいて、次の日にはなくなっていた。
治っているなって気づいたところで耳の中が痒くなって、指で掻いたら激痛が走って、耳の中にニキビのようなものが出来ていることに気づく。耳たぶの裏から耳の中に移動したのかもしれないというような気がしてくる。
なんか嫌だなって思って首に手を置くとそこでまた痛みが走る。なんだこの痛みはって探っていたら首の中にそこそこの大きさのしこりがあることに気づいたのが今日のことだ。たぶん二、三センチはあると思う。不安になってネットで調べたら、たいしたことなさそうだったり、重そうだったりして何もわからなかった。
もう一週間ほど頭痛も止まないし、さすがに病院へ行こうと思った。
もしすでに重い病気にかかっていて、明日死ぬとしたらと考えてみたら、やることとやらないことが現実的にくっきり見えてきた。明日死ぬならやらないことに、迷ってる時間はもったいない。